性器クラミジア 感染症 最も多い性感染症

2010年07月15日 03:09

性器クラミジア 感染症は、はわが国で最も多い性感染症(STD)で病原体はクラミジア・トラコマチスです。クラミジア感染は男女とも性的活動の活発な若年層に多く、特に女性でその傾向が目立っており、29歳以下では男性患者数を上回っています。女性は感染を受けても自覚症状に乏しいため、診断治療に至らないことが多く、無自覚のうちに男性パートナーや出産児へ感染させることもあるので注意が必要です。

臨床症状は、男性では尿道炎、排尿痛、尿道不快感、そう痒感などの自覚症状。女性では子宮頸管炎、骨盤内付属器炎(PID)、肝周囲炎、不妊などを起こしますが、自覚症状の乏しい場合が多いようです。咽頭への感染がある場合は、頸部リンぱ節腫脹を認めます。潜伏期は2~3週間とされています。
治療には抗菌薬、とくにテトラサイクリン系薬、マクロライド系薬、およびニューキノロン系薬が使用される。クラミジアは男女間でお互いに感染させるいわゆるピンポン感染があるため、両者の治療を同時に行うことが重要です。
クラミジア・トラコマチスの検査は、尿道、膣のぬぐい液から、EIA法でクラミジアに特異的なモノクローナル抗体を用いクラミジア・トラコマチス抗原を検出します。なお、男性では尿検体でも検査可能です。


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