カルシウム Ca ミネラル 臨床検査

2010年06月20日 17:38

生体内の カルシウム Ca は99%が骨、歯などの硬組織に貯蔵されており、血中に現れるのはごく一部です。血清濃度は厳密にコントロールされており、副甲状腺ホルモン(PTH)・ビタミンD・カルシトニンの作用により、腸からの吸収、腎からの排泄、骨からの放出、骨形成の間で無機リンと拮抗的にそのバランスを保っています。

血清 カルシウム の働きはNa・Kとの拮抗作用、浸透圧の調節、筋肉や神経の興奮度の調節、血液凝固や酵素活性を賦活化させること等があげられます。

基準値:4.5~5.5 mEq/l
・高値を示す病態
ビタミンD過剰、原発性副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍(骨転移またはPTHrP等の体液因子による)、サルコイドーシス、結核、リチウム、サイアザイド系利尿剤投与時
・低値を示す病態
ネフローゼ症候群、ビタミンD欠乏症、吸収不良症候群、急性膵炎、低Mg血症、尿毒症、副甲状腺機能低下症、慢性腎不全


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