網状赤血球数 レチクロ 血液検査

2010年07月03日 02:40

網状赤血球 は赤血球の中で最も若いもので、赤芽球が成熟し脱核した1~2日以内の赤血球です。網状赤血球 の増加は骨髄での赤血球産生の亢進の指標となります。
網状赤血球 内部には核の残留物であるRNAが含まれ、網状顆粒物質として存在している。血液スライド標本では大型の多染性赤血球として認められますが、超生体染色(ニューメチレンブルー染色)を行うと網状あるいは顆粒状に染色されます。

通常は赤血球1,000個中における網状赤血球比率(‰パーミル)として表示されます。
網状赤血球数は、赤血球産生の亢進あるいは低下を反映して増減します。鉄欠乏性貧血 や巨赤芽球性貧血の治療により赤血球数やヘモグロビン値に先立って増加するため、治療効果の早期判定に有用です。
基準値:4~19 ‰
・高値を示す病態
溶血性貧血、急性出血性貧血、鉄欠乏性貧血の回復期、巨赤芽球性貧血の治療時、摘脾後
・低値を示す病態
再生不良性貧血、急性白血病


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