freeT4 FT4 遊離サイロキシン

2010年05月28日 00:00

freeT4 遊離サイロキシン(FT4) は、甲状腺から分泌されるホルモンです。甲状腺ホルモンは、血中では大部分が蛋白質と結合した結合型で存在します。サイロキシン(T4)においては、遊離型(FT4)の占める割合はおよそ0.02~0.03%で、この遊離型のみが末梢組織に入りホルモン作用を発揮します。

バセドウ病などの甲状腺機能亢進症で上昇し機能低下症では減少しますが、甲状腺機能の異常以外でも妊娠・経口避妊薬の内服・先天性TBG(サイロキシン結合グロブリン)増加症などによりサイロキシン結合蛋白(TBP)の量が増加しているとき増加し、逆にネフローゼ症候群・強度の肝疾患・先天性TBG減少症などでTBPが減少しているときに減少します。
基準値:1.0~1.7  ng/dl
・高値を示す病態:甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)、甲状腺中毒症、亜急性甲状腺炎、甲状腺ホルモン不応症
・低値を示す病態 原発性甲状腺機能低下症、下垂体性甲状腺機能低下症、視床下部性甲状腺機能低下症、妊娠後期


カテゴリ:検査項目 疾患 FGHIJ

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