ヘモグロビン量(血色素量)には個人差があり、一日の内でも時間的に軽い変動が見られます。朝食後に最高値を示し、夜間睡眠中は最低値になります。また、生活環境、年齢、男女別によっても差が見られます。
生活環境では、高地住民や長く高地に滞在した者は、平地住民に比べてヘモグロビン量は増加します。 また年齢では、新生児は19.5±5g/dlで、その後急速に低下し生後6カ月ごろで12.0g/dl前後となります。5歳位まではこの値で推移し、15歳位まで徐々に増加し、成人とほぼ同じ値になるとともに、男女差が生ずるようになります。男子は21~25歳くらいが最も高く、以後年をとるごとに低下します。女子では大きな年齢的差異は認められず、一般に男子よりやや低値を示しますが高齢者では男女とも低値傾向を示します。
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