赤血球数 RBC 臨床検査

2010年06月13日 23:33

赤血球数 RBC は、血液1μlに含まれる 赤血球 の数を機器を使用して測定するもので、貧血や多血症の診断に用いられます。また、ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット(Ht)とともに、赤血球恒数(MCV・MCH・MCHC)を算出し、貧血の病態分類が行われます。

赤血球数は性別、年齢、採血部位、測定法などで差異がみられます。一般に男子は女子よりも高く、特に生殖年齢に達する女子では月経のため男子よりも低くなります。
加齢変化では、新生児で、約550万/μlの値を示し、その後徐々に減少して幼児期には成人並みの値となります。高齢者ではさらに低値となり、70歳以降は男女とも平均410万/μl程度の報告がありますが、個人差もあります。
採血部位差では耳垂など末梢血で10%高くなることがあります。動静脈間の差はほとんどありません。

基準値:M 430~570 F 380~500 (×10000/μl)
・高値を示す病態
脱水状態、二次性多血症、ストレス多血症、真性多血症
・低値を示す病態
再生不良性貧血、腎性貧血、出血性貧血、鉄欠乏性貧血、鉄芽球性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血、自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間血色素尿症


カテゴリ:検査項目 疾患 サ行

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