抗核抗体 ANA とは、自分の細胞の核内の構成成分を抗原とする 自己抗体 の総称です。現在20種類以上の抗体が同定されており、自己免疫性疾患の病態判定などに意義が認められているものがあります。
抗核抗体 の検査は、一般に蛍光抗体法(FAT)により測定されます。
Hep-2細胞などのヒト培養細胞の核材をスライドグラス上に固定し、被検血清をのせて反応させ、さらに蛍光物質であるFITCなどで標識された抗ヒト免疫グロブリン(第2抗体)を反応させ、陽性の場合にみられる特異的な蛍光パターンにより染色型を判定します。
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