抗核抗体 の染色型とは患者がもつ抗体と反応した核抗原が、核内にどのように分布しているかによって描かれる紋様であり、これにより陽性になった抗体の対応抗原を推定することができます。
基準値:40倍未満
・代表的な染色型と推定される抗体、疾患の関連。
1)均質型(homogeneous):抗ヒストン抗体(全身性エリテマトーデス、薬剤誘発性ループス)
2)辺縁型(peripheral):抗DNA抗体(全身性エリテマトーデス)
3)斑紋型(speckled):抗U1-RNP抗体、抗Sm抗体、抗SS-B抗体、抗Ki抗体など(混合性結合組織病、強皮症、全身性エリテマトーデス、レイノー症候群)
4)核小体型(nucleolar):抗核リボゾーム抗体、抗U3-RNP抗体、抗PM-Scl抗体など(強皮症、レイノー症候群、シェーグレン症候群)
5)セントロメア型(centromere):抗セントロメア抗体(強皮症、レイノー症候群)
他にGranular型、核膜型など。
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