サルモネラ 感染症は、症状と患者背景により臨床診断をし、平行して確定診断を行います。38度以上の発熱、1日10回以上の水様性下痢、血便、腹痛などを呈する重症例では、まずサルモネラ感染症が疑われます。検査所見では、炎症の程度に応じて白血球数、CRP等の炎症反応の増加が見られ、菌血症や胃腸炎でもトランスアミナーゼが上昇することがあります。確定診断は糞便、血液、穿刺液、リンパ液等より菌の検出を行います。
細菌性胃腸炎では、発熱と下痢による脱水の補正と腹痛など胃腸炎症状の緩和を中心に、対症療法を行うのが原則です。強力な止瀉薬(下痢止め)は除菌を遅らせたり麻痺性イレウスを引き起こす危険があるので、使用しません。解熱剤はニューキノロン薬と併用禁忌のものがある上、脱水を悪化させる可能性があるので、できるだけ使用を避けます。
サルモネラ の予防は原因食品、特に食肉および鶏卵の低温保存管理、また、それらの調理時および調理後の汚染防止が基本です。低年齢層では、ペットおよび昆虫からの接触感染も無視することはできません。
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