アルブミン は肝細胞のみで作られる水様性のタンパクで、血清中のタンパクの半分を占めています。アルブミン は血液の浸透圧を調整するのに重要な物質で、血液中の アルブミン が少なくなると水分が血管の外に出てしまい、それがむくみや、腹腔内に水がたまる 腹水 の原因になります。アルブミン は血液中のさまざまな物質の輸送体として働く一方、タンパク代謝を反映して栄養状態の指標となります。さらにアルブミンは肝臓でのみ作られるので、肝障害の程度を判定するのにも有用です。
血清アルブミンの値が低い時は、肝硬変や劇症肝炎などで肝臓のタンパク合成能が低下していることが疑われます。また、腎障害など体外に失われる病態でも低くなります。
基準値:3.8-5.3g/dl
高値を示す病態:脱水状態
低値を示す病態:ネフローゼ症候群、重症肝疾患、栄養失調、各種炎症疾患
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