プリン体

2010年05月11日 03:45

プリン体とは、細胞中にあるアデニンやグアニンなどの核酸やヌクレオチドの骨格を構成する核酸塩基のひとつで、アデニンやグアニンを中心としたプリンを部分構造として持つ生合成・代謝産物の総称です。
核酸は、遺伝に関わる物質で、あらゆる生物の細胞に含まれているので、人体はもちろん、ほとんど全ての食品や一部のアルコール飲料にも含まれています。

また、細胞数が多いものほど多く含まれているので、食品の中では精巣、卵巣、内臓や、乾燥によって細胞が凝縮されている干物などに多く含まれています。
人間の体内には、食事によって取り込まれたプリン体と、体内での新陳代謝による古い細胞核酸の分解や、激しい運動などによって体内でつくられたプリン体が存在します。プリン体は、肝臓で尿酸に代謝され、その後、腎臓で老廃物としてろ過され、尿となって排出されます。


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