血清中に含まれる タンパク の総量で、主なものは アルブミン と グロブリン です。多くが肝臓で合成されているため、肝機能に問題が生じると異常値になります。検査の主な目的はアルブミンの低下の有無、免疫グロブリンの増減、タンパク喪失の有無などです。血清総 タンパク 値に異常がみられた場合は蛋白分画を検査して、その構成比をみます。
血清総タンパク量が8.5g/dl以上を高タンパク血症と呼び、6.0g/dl以下の場合を低タンパク血症といいます。血清総タンパク値は20歳代で最も高く、妊娠中は低値になり、食事の影響を受ける場合もあります。
基準値:6.7-8.3g/dl
高値を示す病態:脱水症、多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症、慢性感染症、膠原病 など
低値を示す病態:ネフローゼ症候群、蛋白漏出性胃腸症、肝硬変、栄養摂取不良、吸収不良症候群、熱傷、胸水・腹水の貯留、水疱性皮膚疾患 など
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