白血球数 は、一般に乳児~就学前の幼児では成人より高値で、健常でも10,000/μl前後の値を示し、主体はリンパ球です。また、新生児では約20,000/μlと高い数値を示しますが、生後数日で10,000前後まで低下します。成人では、喫煙者で高めの値(10,000/μl)を示すこともまれではありません。
基準値:3,300~9,800/μl
高値を示す病態
・急性感染症:(細菌感染症)肺炎、虫垂炎、骨髄炎、扁桃炎 など(ウイルス感染症の一部)伝染性単核球症など
・血液系悪性腫瘍:骨髄性白血病、リンパ性白血病、単球性白血病
・脱水による血液濃縮:他の血算項目(RBC、Htなど)の上昇や電解質異常を伴う
・薬剤:ステロイド全身投与時
低値を示す病態:膠原病、急性白血病、悪性再生不良性貧血、ウイルス感染の一部、麻疹、無顆粒球症、抗がん剤投与時、敗血症、放射線障害、顆粒球減少症
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