抗SS-A抗体・抗SS-B抗体

2010年05月24日 01:07

抗SS-A抗体 抗SS-B抗体 のSSは シェーグレン症候群 の名称に由来します。この両抗体は免疫学的には各々独立したものですが、多くは同一患者に併存してみられます。
一般に 抗SS-A抗体 の方が 抗SS-B抗体 より高頻度に検出され、抗体価も高い場合が多く、抗SS-B抗体 は単独で陽性になることは少なく、多くの場合 抗SS-A抗体 を併存します。

抗SS-A抗体は自己抗体のなかで最も多く検出される抗体の一つで、シェーグレン症候群以外でも関節リウマチやSLEなどのさまざまな自己免疫疾患で陽性を示すことがあります。一方、抗SS-B抗体はシェーグレン症候群に特異的です。
・抗SS-A抗体基準値
陰  性:10.0 未満 (Index)
判定保留:10.0 以上30.0未満
陽  性:30.0 以上 
・抗SS-B抗体基準値
陰  性:15.0 未満
判定保留:15.0 以上25.0未満
陽  性:25.0 以上      
・陽性を示す病態:シェーグレン症候群、SLE(全身性エリテマトーデス)、関節リウマチ、多発性筋炎、皮膚筋炎、全身性進行性強皮症(PSS) など


カテゴリ:検査項目 疾患 PQRST

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