リウマチ 因子 RF はヒト変性IgGのFc部分に対する自己抗体で、関節リウマチ(RA)患者の70~90%にみられ、RF陽性者の40%程度が関節リウマチであるといわれています。
関節炎の中には関節リウマチの他に多くの疾患が存在し、その診断にはRFが陽性であるか陰性であるかが手がかりとなっています。
RFの上昇を通常みない関節炎には変形性関節症や痛風、ライター症候群などがあります。このほか全身性エリテマトーデス(SLE)などの膠原病、慢性肝疾患などでもRFは軽度ながら上昇をみることがあります。
基準値:0.0~18.0 IU/ml
高値を示す病態:関節リウマチ(RA)、膠原病、肝硬変、慢性感染症、高齢者の一部
関節症状を認めるが通常RF高値を伴わない病態:骨関節症、痛風、ライター症候群、リウマチ熱、強直性脊椎炎(関節炎におけるseronegative例として)
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