HDLコレステロール 善玉コレステロール 血液検査

2010年05月08日 01:42

HDLコレステロール は、HDLというリポ蛋白の粒子に含まれるコレステロールで、一般に善玉コレステロールと呼ばれます。コレステロールは食物からの摂取と肝臓等での生合成により血中に供給されますが、肝臓から末梢へのコレステロール供給はLDLコレステロールの形で運ばれ、末梢から肝への転送はHDLコレステロールの形で行われる。正常人血清中のコレステロールは大体LDLが75%、HDLが25%で構成されています。

HDLコレステロール は抗動脈硬化作用を有し、またHDLコレステロール量と冠動脈硬化性心疾患(CHD)の発症率とは負の相関があるので、一般に善玉コレステロールと呼ばれています。一方、低HDLコレステロール血症や高LDLコレステロール血症はCHDの危険因子とされています。
基準値:M 40~85 F 40~95 mg/dl
高値を示す病態:<高HDL血症として>CETP欠損症、家族性高αリポ蛋白血症、原発性胆汁性肝硬変症 など
低値を示す病態:Tangier病、LCAT欠損症、LPL欠損症、アポA-Ⅰ欠損症、アポC-Ⅱ欠損症、慢性腎不全、糖尿病、甲状腺機能異常 など


カテゴリ:検査項目 疾患 FGHIJ

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