CRP 炎症マーカー 臨床検査 続き

2010年06月13日 01:41

一般に CRP と血沈とは共通の病態で変動を示しますが、感染症の指標としてはCRPの方が増減が早く鋭敏です。一方、貧血、ネフローゼ症候群、ウイルス性感染症、良性腫瘍では血沈のみ陽性となる場合があります。

なお膠原病の経過観察において、CRPが陽性化してくれば血沈が正常であっても再発、再燃の可能性があり、また血沈が亢進していてもCRPが陰性化すれば活動性が鎮静化に向かっていると推定されます。
基準値:0.3以下 mg/dl
高値を示す病態:細菌・ウイルス感染症、リウマチ熱、関節リウマチ、悪性腫瘍、悪性リンパ腫、熱傷、外傷、急性心筋梗塞、外科手術後、抗凝固剤投与時 など


カテゴリ:検査項目 疾患 ABCDE

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