コレラ は代表的な経口感染症の1つで、コレラ菌 (Vibrio choleraeO1およびO139のうちコレラ毒素産生性の菌)で汚染された水や食物を摂取することによって感染します。経口摂取後、胃の酸性環境で死滅しなかった菌が、小腸下部に達し、定着・増殖し、感染局所で菌が産生したコレラ毒素が細胞内に侵入して下痢 嘔吐 特徴的な皮膚症状 などの病態を引き起こします。
わが国におけるコレラは、最近はほとんどが熱帯・亜熱帯のコレラ流行地域への旅行者の現地での感染による、輸入感染症として発見されます。国内での感染例の報告もありますがが、輸入魚介類などの汚染が原因であろうと推定されていて、二次感染例と思われる例はほとんどありません。
>>コレラ菌 臨床症状 米のとぎ汁様下痢便に続く<<
次:クリプトスポリジウム原虫 腹痛下痢原因
前:コレラ菌 臨床症状 米のとぎ汁様下痢便