腸管侵入性 大腸菌 (enteroinvasive Escherichia coli:EIEC)感染症は一般に発展途上国や東欧諸国に多く、先進国では比較的まれです。その媒介体は食品または水ですが、ときにはヒトからヒトへの感染もあります。現在、わが国における EIEC の分離の多くは海外渡航者の旅行者下痢からです。
主な症状は下痢、発熱、腹痛ですが、重症例では赤痢様の血便または粘血便、しぶり腹などがみられ、臨床的に赤痢と区別するのは困難です。潜伏期間は一定しませんが、通常12 ~48時間とされています。
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