腸管病原性大腸菌(enteropathogenic Escherichia coli:EPEC)は、先進国とは異なり開発途上国においては現在でも乳幼児胃腸炎の重要な原因菌です。ブラジル、メキシコなど中南米を中心とした地域の乳幼児胃腸炎の患者からの EPEC の検出が多くみられます。EPEC 感染症は成人においても発生し、わが国においても毎年5~10件の EPEC による食中毒が発生しています。
臨床症状は下痢、腹痛、発熱、嘔吐などで、乳幼児においてはしばしば非細菌性胃腸炎や ETEC下痢症よりも重症のコレラ様の脱水症状がみられることがあります。
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