黄色ブドウ球菌 は、食品中で増殖する時 エンテロトキシン と呼ばれる毒素を産生します。 エンテロトキシン が産生された食品を食べたり飲んだりすると、約3時間後に激しいはきけ・嘔吐、疝痛性腹痛、下痢を伴う急激な急性胃腸炎症状を起こします。毒素量などの違いにより症状には個人差がみられますが、まれに発熱やショック症状を伴うこともあり、重症例では入院を要することもあります。
一般には予後は良好で、死亡することはほとんどなく、通常1日か2日間で治ります。
2000年に発生した患者数13,000名を超える雪印ブドウ球菌食中毒事件では、原因食品が加工乳などであったため、対象者が成人、子供、老人、病人など様々で、その症状も嘔気・嘔吐、下痢の他に、多彩な臨床症状がみられました。
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