手足口病 は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、幼児を中心に夏季に流行が見られます。1950年代後半に認識された比較的歴史の新しいウイルス性発疹症であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになっています。手足口病はコクサッキーA16(CA16)、CA10、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルスによりおこります。
基本的に予後は良好ですが、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀ですが急性脳炎を生ずることもあり、なかでもEV71は中枢神経系合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られています。
症状は3~5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手のひら、足底や足背などの四肢末端に2~3mmの水疱性発疹が出現します。時に肘、膝、臀部などにも出現することもあります。口腔粘膜では小潰瘍を形成することもあり、発熱は約1/3に見られるが軽度で、38℃以下のことがほとんどです。通常は3~7日の経過で消退し、水疱が痂皮(カサブタ)を形成することはありません。
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