ウエルシュ菌 食中毒 の潜伏時間は通常6~18時間、平均10時間で、喫食後24時間以降に発病することはほとんどありません。主要症状は腹痛と下痢です。下痢の回数は1日1~3回程度のものが多く、主に水様便と軟便です。腹部膨満感が生じることもありますが、嘔吐や発熱などの症状はきわめて少なく、症状は一般的に軽くて1~2日で回復します。
なお最近、食中毒とは異なる感染経路で発生するウエルシュ菌集団下痢症も報告されています。高齢者福祉施設で発生する事例が多く、院内感染と認められた例もあります。これらの事例では、症状は軽度の下痢、患者発生は持続的であり、食中毒と異なり、患者発生の鋭いピークが認められないのが特徴です。患者周辺の環境(ベットの柵、カテーテル、トイレの床、便器等)から、患者と同一のエンテロトキシン産生性ウエルシュ菌が分離されています。
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